省エネの照明器具として注目を集めているLED電球ですが、本当にお得なのでしょうか。
電球は価格、消費電力、寿命の各面から評価する必要があります。
賃貸物件では白熱電球の物件が多いですが、ここでは賃貸物件の照明をLED電球に交換することで電気代を
どの程度節約できるのかについて見ていきます。
消費電力から考える

最初に価格について見てみましょう。60ワット相当の白熱電球は市販価格で100~200円くらいです。
一方、LED電球は2,000~3,000円が相場となっています。
価格だけで見る限りLED電球は白熱電球の10~20倍するということになります。
購入価格だけで見ればLED電球はかなり高価に見えますが、
それを上回る消費電力や耐久性があれば、充分にもとがとれる点に注目すべきでしょう。
そこでまず消費電力を比較してみましょう。パナソニックの公式発表によれば、
60ワット相当の白熱電球の1年間の電気代は約2,376円に対し、LED電球が約405円となっています
〈LED電球9.2ワットタイプ(昼光色相当)とシリカ電球60ワット形(54ワット)との比較。
1日5.5時間、年間2,000時間使用時。電力料金目安単価22円/kwh(税込)で計算〉。
つまり仮にLED電球を2,000円で購入すれば1年間強でもとが取れる計算になります。
寿命から考える

白熱電球の寿命は1,000~3,000時間、LED電球が20,000~60,000時間です。
寿命から見ると、購入価格とは逆にLED電球が白熱電球の20倍以上の耐久性を持っていることになります。
仮に1日10時間使用した場合、白熱電球は半年から1年で交換しなければならないのに対して
LED電球は最短でも約7年弱交換する必要がありません。
以上は白熱電球とLED電球との比較です。1,000円以下で買える電球型蛍光灯の場合
LED電球との消費電力の差はわずかで4ワット程度しかありません。寿命はLED電球が3倍程度です。
したがって、現在、電球型蛍光灯を使用されている方は、今すぐLED電球に変える
必要性は高くないと考えられます。
故障の問題

このように白熱電球を使用されている場合、LED電球への変更は非常に費用対効果が高いと言えます。
ただしLED電球は精密機械なので、異常発熱、振動、衝撃などで故障する場合がある点に注意が必要です。
確かに寿命は長いのですが、地震や引越しなどでの振動で故障するリスクがあるという事を
ご理解頂きお使いください。